原油安、イスラム国

2015.1.21(水曜) 音楽家哲学詩人法社会学者てっちゃんの株式教室(中央兜町音楽出版社、元東京経済企画室)

http://www.tokiwa-kabu.com

  <原油安>
昨年末から、急激な原油安(産油国、オイルダラーの資金引き上げ懸念。アメリカのシェールガス零細企業の破綻)をキッカケに株式市場が暴落を始めて、かれこれ一ヶ月。
昨年初めのような悲観レベルでは考えていないので、そろそろ株式市場の「基調」に変化が出てもいいころだとは考えているんですけどね・・。
それにしても、自画自賛(一部の読者から「拍手」も届いてる)ですが、先週金曜午前11時半の配信はドンピシャリだったと(日経平均480円安)思う。
あの日、午後直後に日経平均は520円安まであって大引けは急速に下げ幅を縮小。
今週にはいってから日経平均は急反発、個別株にも急騰株がラオックスを先頭に「散見」されつつあります。
一番、不安なところが「一番のチャンス」、「人のいく裏に道あり、花の山」。
これから株式市場はどうなるか。

 「原油安」はしばらく長期化しそうですから(欧州では貯蔵タンクが満杯で、しかたなく沖合いのタンカーに原油を備蓄している)、
原油安で経済にプラスなのは日本と中国ですし、相場の上で「プラス面」が意識されてくる場面も近いかと考えます。
ロシアの経済破綻は無いが実態は相当深刻らしい。中東サウジアラビア産油国も余裕は無い。
アメリカの中小シェールオイル企業のほうが(産油コストは50ドル。中東諸国は20ドル)苦しい。
アメリカに世界の原油シェアを奪われたくない中東産油国の「戦略」は、採算を無視した「アメリカつぶし」だ。
ECBの金融緩和決定、ギリシャの内政不安、「イスラム国」と欧米の戦争、「イスラム教キリスト教の対立」で世界に暴動が多発、日銀の金融政策。
これらは、もうすでに「織り込み済み」と考えているので、時々の「株価ショック」はあっても「円高へ急展開」のほうが全体としての「影響は大」でしょう。要注意。
いずれにしても、徐々に「霧は晴れつつ」あるので、おそらくここでの「逆張り、強気転換」は功を奏するでしょう。
ちなみに、ECBも来年には金融緩和を終了し、再来年には金利引き上げのタイミングを計ることになる。アメリカに追随するのは当然のことです。
東証は急騰、急落を繰り返しながら、徐々に相場水準を切り上げてくるでしょう。

 先物主導の(昨年もそうだった)荒っぽい展開を、逆張りでうまく乗り切るのです。
下げたら買う。まだ「病み上がり」なので、急騰の後の急落も「想定内」ですが、夜明けは遠くはない。
出遅れている株、とことん安値まで売り込まれている株は「安全でリターンが大きい」。
一ヶ月に及ぶこの暴落相場での「この戻り局面」を上手く乗り切るには、かなりの上級テクニックが必要。慎重に慎重に、だが「悲観」は不要。
バタバタやって儲けてる人なんか、わずかに数パーセントしかいません。多くの投資家は、含み損をかかえて身動き出来ないのが今の株価水準です。
やがて、雰囲気が変わる日がやってくる。先手必勝。

日経平均  17280.48- 85.82
TOPIX  1390.61-  7.02
売買高概算   21億8730万株
売買代金概算   2兆3029億円
時価総額   501兆0380億円
値上り銘柄数  466  (年初来)新高値 95
値下り銘柄数 1312  (年初来)新安値  6
変わらず     83
騰落レシオ(25日) 93.93%
サイコロ(日経平均) 6勝6敗 ●●○○○●●○●○○● 
カイリ率(日経平均) 25日線比+0.12%  75日線比+3.37%
為替  1ドル 117.61円  1ユーロ 136.06円

  <イスラム国>

 「イスラム国」軍は、女性すべてを蔑視し、みんな奴隷にすると宣言している。
「教育」を受けようとする女性は「隠れ家で、息を殺して授業を受けている」。殺害される危険と向き合う毎日だ。
先の、ノーベル平和賞は、そんな中の「銃撃被害から立ち直り、全女性の就学の権利」を声高に主張する史上最年少の少女に与えられた。
虐げられるクルド人民族の中に、「イスラム国」と命を賭けて戦う女性だけの戦闘部隊がある。イスラム国軍隊を敗退させる戦果を何度も出している強力部隊だ。
機関銃を持ち、イスラム国軍に立ち向かい逆襲するのは16~25歳くらいの若い女の子たちだ。
すでに彼女たちは4~500名の「戦死者」を出しているが、まったく怯える気配は無く喜んで全女性の権利のために死ぬ覚悟だという。
あどけなく美しい素顔にノーメイク、悲しいあきらめのインタビューの表情が印象的。
この悲惨な現実を、お笑い番組やスマホゲームに熱狂する日本の女の子たちはほとんど知らない。

 毎回戦死者を出しながら、彼女たちは「学校へ行くために」「女の子らしい普通の生活がしたいために」、小銃、機関銃を手に「死の戦場」に死ぬ覚悟で今も出動している。
オバマ大統領は、年収5900万円以上の超富裕層への増税を決断した。格差拡大阻止のためだ。
イスラム国は、日本人ジャーナリストと日本人傭兵の二人を拘束し、日本政府に「240億円」の身代金を要求している。
「民主主義を排除する」と宣言するのは、「イスラム国」(イラクの旧タリバン勢力)ですが、日本人二人の身代金240億円を奪取できるとは彼らも考えてはいない。
日本国政府も「払えない」意向のようだ(今夜のニュース解説)。アメリカ政府も安倍政権に厳しく「勧告」している。
そもそも犯行予告の「動画」は「工作」されていて真実の映像ではない。二人がどこにいるのか、生存してるのかすら、未確認だ。
どんなベテランジャーナリストであっても、紛争地域に潜入するのは「自殺する」と言うことだ。例外は無い。
聞く耳の無い者に何を説教しても馬耳東風。自らの「死と破滅」で確認するしかない。

 我々は一億人ちょっとの「日本社会」で生活してるのであって、けっして「グローバル、世界地域」で生活しているのではない。
頭で理解するのと、肉体的に「接触できる範囲」とは違う。だから、道徳観とは「地域限定」なのが、「命に限りがある」のと同様に「宿命」であり「現実」なのである。
そこのところを勘違いしたままに「妄信」したのが、オウム真理教の信者たちであり「犯罪者」となって獄に収監されて、まだ主要メンバーは裁判中だ。
彼らの多くは一流の学歴を持っているエリートだ。なぜ「過ち」を犯したのか。
これは「投資道」にも通じるお話だ。

 対イスラム過激派の戦況は、欧米軍の空爆イスラム国軍が不利な戦況に追い込まれて、資金面でも枯渇し始めているので、ついに日本人にも「牙を剝いた」ということのようだ。
つまり、彼らの狙いは「世界にアッピールすることであり」、インターネットを通じて「聖戦に参加する仲間を増やそうとしている」わけだ。
閉塞感と貧困にあえぐ世界各国の15000人の若者が「月給4万円(推定)」の条件でイスラム国の「勧誘」に応じて「傭兵」となっている。
今後は、日本国内の地下鉄、新幹線にも「テロ対策」が必要となるだろう。
残念ながら、移民が急増した国家にはトラブル、社会不安が起きている。「国籍」を与えれば同じ日本人だ。無論、現在の移民を排斥することは許されない。
どこの国でも、移民だけの「集落」が必ず出来るし、それは数が多くなれば「アタリマエ」のことだ。彼らの多くは善良で、日本人以上に勤勉だ。
しかしながら、昔からの島国で独自の文化を育んできた日本には、基本的にはあまりにも多くの移民を迎え入れることは「国を破壊する」ことになる。
外国人を多く迎え入れて「大成功」している「大相撲」は、あくまで「全員が日本文化に順応して、日本人以上に日本人らしい」特異な「成功例」なのである。
多くの一般人は、そうはいかない。移民受け入れは最小限にとどめるべきだ。

 第一位スイスの980万円に対して、第17位の日本は370万円、「国民一人当たりの平均年収の世界順位」である。もうすでに、日本は中流国なのである。
日本企業の過度な海外進出が、こういう結果をこの国にもたらした。そして、中国は「世界の工場」としてどんどん豊かになっている。その結果が突出した「軍備増強」だ。
今、世界が最も懸念するのは「日本と中国の武力衝突」「第三次世界大戦(韓国ネット)」の危険性である。
折りしも、「中国はイージス艦5隻製造」「日本はイージス艦2隻製造」のニュースが流れ、日本の国防費は戦後最高を記録するも、その額は中国の3分の一。
最新の分析によれば、唯一勝っていた「海軍」の分野でも、中国人民解放軍自衛隊を上回ったという。
「台湾」をいつでも「武力併合」する用意があると公言する中国の軍事的脅威はますます増大するばかりだ。
歴史を振り返っても、「富国強兵」はかつての日本の姿だし、全体主義国家が力を持てば周辺国を「侵略する」のが、これまでの「常識」なのである。
また、格差拡大から生ずる国民の不満を「外部にそらす」(反日宣伝)ことは、中国共産党にとって、最も有効な「戦略」なのである。
中国本土からは、次々と日本企業が撤退している。
「円安」と「中国人の賃金高騰」で、日本国内でもこれからは「採算が合う」というのだが、必ずしも理由はそれだけではない。

 株式市場の話に戻るが、「ラオックス400円、日経平均18500円」、これは一例としてのひとつの「イメージ」だ。
「安値を狙う」「逆張りする」なら、「今」だ。
損切り」「乗り換え」などと、ろくに相場を知らない「駆け出し」は気楽に言うが、実態は「乗り換えした株で、また失敗」「処分した株が、逆に値上がり」。
これの繰り返しで、気がつけば「じっとしていればよかった」・・、最後はすってんてんの「破産」。世間に一番多いパターンだ。

 今夜の「ホリエモン対フジテレビ古館キャスター」の「かみ合わない問答」(1時間半、やったらしい)は、おかしいやらあほらしいやら。
限られた人生の時間なのだから、お好きにおやりになればよろしい。結局、これもあれも含めての当欄の「道徳論」になっちゃう訳です。私は「哲学観」と呼ぶ。
私も古い人間だけど、若い皆さんも今から頭脳の「柔軟体操」をしておかないと、30年後にはその時代の若者から「あんたは古い」とヤラレル運命なのです。
つまり、いつまでたっても「小さなつぼの中の貧しい論争」に過ぎない。「堂々巡り」。
こんなことは、キリストも、*****も、お釈迦様も、経験してきたことなのだと思う。
だから、我々が「いきがって」生意気に悟った風なセリフを吐くのを「宗祖」の皆さんは宇宙のかなたから笑って見てるのだと思う。
ある意味、自分自身がいかに「無力か」気づいた人間だけが、宗教の道に帰依するのだろう。
むろん、そこには危険な落とし穴も待っている。
要するに、私は「資質」というのは「三つ子の魂百まで」であって、愚かな人間は死ぬまで愚かなんだろうと思う。あがいてるだけなのだ。
ここは平和国家ニッポン。中国でおかしな発言をすれば「即刻逮捕」なのは確実です。
いつ何時、この日本から「自由が消える」のか、思うだに恐ろしい。

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