ラオックス相場、ばくち

 2015.3.9(月曜) 音楽家哲学詩人法社会学者てっちゃんの株式教室(中央兜町音楽出版社、1981年創業元東京経済企画室)

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 <ラオックス相場、ばくち>
読者の方から「株はばくちではありません」という投書が届きました。60代、男性。
ラオックスを「220円で買って」「340円で利益確定の売却をして」「また、その資金で299円で買い直して」などと書いたことが「ばくち」に見えるのでしょう。
四季報とか会社情報とかだけを頼りに売買してる投資家にとって、「経常益」「決算」「変化率」その他もろもろの「数字の裏づけ」が必要という投資哲学は理解できます。
それはそれで、ご自分の信念として、良い結果が出ているのなら「それでいい」のではないでしょうか。いろいろ、多くのやり方があって当然。何が「得意か」も個人差がある。
ヤマ勘のように見えるかもしれないけど(確かに、長嶋茂雄タイプと言われたことはある。しかし、国民的スター長嶋選手が、実はとんでもない努力家だったことはあまり語られない)、
私も「だてに」40数年、相場の世界で生き残ってきたのではありません。
長い経験(私の最大の財産)からくる「データ」「根拠」があってやっていることなのです。
それの基本が「世界経済の大勢観、世界政治の大勢観」、つまり「マクロの視点」にあるわけです。

 おそらくほとんどの方が「ミクロ重視」だと思う。その典型が「デイトレ」であり、「日々の株価材料」で「一喜一憂」であり「四半期の決算数字」であるのです。
私のノウハウはある意味で「企業秘密」の要素もないわけではない。
この世には、何が「ベスト」であるのか「結論」はどこにもない。
みんな自分がイチバンであるかのごとく言う。それは(私も含めて)ウソツキ、詐欺師の「尺度」であるのかもしれない(謙虚なコトバ)。
仏教的には「魑魅魍魎」の世界、お互い切磋琢磨してガンバリましょう(笑)。
今日の株価314円-1(安値308円)のラオックスの今後の見通しについても、それは私の「企業秘密」なのです。

日経平均  18790.55-180.45
TOPIX  1531.76-  9.08
売買高概算   17億9771万株
売買代金概算   2兆1949億円
時価総額   551兆1285億円
値上り銘柄数  652  (昨年来)新高値 141
値下り銘柄数 1075  (昨年来)新安値   4
変わらず    136
騰落レシオ(25日)120.71%ー5.97
サイコロ(日経平均) 8勝4敗 ○○○●○○○●●○○● 
カイリ率(日経平均) 25日線比+3.05%  75日線比+6.30%

 ニューヨーク暴落の割には、今日の東証は「底堅かった」のではないでしょうか。
昨夜の「ミスターマンデー」(衝撃的な、東京直下大地震の解説)もありましたが・・、ますます「外国人」は「及び腰」になるのかも。
75歳の東京大学名誉教授、的中実績「直近の地震予測11回で9回的中」はスゴイ。
しかし、それでもなお「国土地理院」は「個人」との「協力」はしないそうです。
やはり、国家権力側、万一のときの「保身」が頭にあるのだと思う。
失礼ながら、ペーパーテストで勝ち抜いてきた公務員サンというのはそういう体質が宿命的に存在する。
国家が破綻したギリシャのように、解雇された大量の公務員が「民間人」となって初めて「個人らしさ」を取り戻す。
私の身内にも、何人かの「高級官僚?」がいますので、あんまり「悪口」ばかり書くと「後がコワイ」。

 今日は、60代3人と80代2人の、計5人の「ご近所」を殺害した40歳独身男性の事件が全国トップニュースですが、今の「暗い日本の世相」を象徴している。
不穏当な発言になるかもしれないが、危険人物の「予兆」が認められたら、スタンガンとか催涙ガス銃とかの「自衛用具」を公的機関が「貸し出す」システムがあってもよいのではないか。
なぜなら、警察に事前相談しているにもかかわらず「ストーカー殺害」されたとかいう事例があまりにも多いからだ。
 
 世界を騒がす「イスラム国」事件も根底にあるのは「格差社会」です。
「語弊がある、誤解を生む」のを承知の上で書きますが、極論すれば「豊かで生活の不安のない国家公務員」が凶悪犯罪者になることは99%「無い」。
貧しいイスラム諸国の底辺にあえぐ人が「宗教間対立」を引き金にして「自爆テロ」を起こす。彼らには、楽しく充実した仕事が無い。安息の家庭も無い。
生活に不安があるから、満たされない日々を送っているから「凶悪犯罪の誘惑」に負けるのです。「貧すれば鈍する」。
麻薬患者だって「イライラ」「不眠」「不安」を解消しようとして「危険ドラッグ、麻薬」に手を出すのです。「アルコール依存症」も同じこと。
いやなことを忘れたい。現実逃避。(株で儲かってウハウハ言ってる人は、100%凶悪犯罪者にはなりません)。

 貧しくても「心が豊かな人」は、転落しない。戦後直後の日本人社会には、そのような「美しい品格と気風」が残っていた。
戦前の倫理忍耐教育の徹底「道徳教育」が大きかったように「思う」。
「欲しがりません。勝つまでは」、これが「戦時中の日本国民」の「精神」だったのです。むろん「戦争肯定」の趣旨で書くのではない。

 1980年代、確かに「高度成長期」ニッポンに対して、「日本脅威論」というのはあった。今の「衰退ニッポン」の姿からは「隔世の感」がある。
中国は「日本脅威論」を対外的に想起させて、今の「中国脅威論」を「減殺」する効果を意図しているかのように見える。
だが、30~40年前のニッポンは「世界一の東証」を背景にした国力はあっても「平和国家」であり海外への「武力侵略」の意図は100%無かった。
だから、皮肉を言うのではないが、今や日本に代わって世界2位の経済大国に「出世」した中国も「経済力」で海外を「侵略」して欲しいものだ。
アノ時代は「優秀な日本車」を、路頭でハンマーで「破壊する」パフォーマンスがニューヨークでもよく見かけられた。
「品質世界一」中国製品が海外を「侵略」するだけのことなら、今のように日本が南方へ「自衛隊配備」することなど必要が無いわけだ。
「70年前の悪夢」、それを一番忘れたいのはこの日本国自身なのだ。
我々は、ヒロシマナガサキについて「世界平和」の象徴とはするが、戦争相手国である「アメリカ」をいつまでも責めたり、非難したり、戦後保障を求めたりはしていない。
そういう点からも、もっと「日本国」は世界中から「尊敬されて然るべき」だと考える。