欧州中央銀行

<欧州中央銀行
 昨夜のECBの金融緩和策は予想通りだが、株式市場全体に「安心感」を与えたのは事実だろう。
トヨタが浮上してきた。ソフトバンクファーストリテイリングも底打ちした。やがて、空売り派、弱気筋の皆さんは「総踏み上げ」の悲劇に直面することになる。
巨艦が浮上して全体水準を持ち上げてくれることは、市場心理にもプラス作用する。いいことだ。
それであってこそ、すそ野効果も期待出来るのである。底値待ち伏せ派の皆さんも、確信を持って耐えることが出来る。急がば回れ
昨年の急騰場面では、多くの「空売り」投資家が破綻、破産した。今回のスイスショックでも多くのFX投資家が破産、破綻した。
これこそ「鉄火場、丁半バクチ」だ。それこそ、自己責任。
当欄で説くのは「生き残る道」である。ある意味、(例えは悪いが)脱獄「アルカトラズ」「パピヨン」、サバイバル理念を追及している。
だから「道徳」を説き、「品格」を説くのだ。
家庭で親を泣かせるような子にろくな人生の末路が待っていないのと「同義」なのである。

 それにしても、ECBの建物の印象が私が行ってきた昔とは低層部分が違う。リニューアルしたのはいつだったんだろう(昔の人間の懐古趣味)。
米国と欧州は、「自由主義」「民主主義」の「統合本部」だ。
既成の価値観の破壊を目標に掲げるイスラム過激派(タリバンアルカイダ)の残虐な非人道行為には、世界中のイスラム教徒が「私たちは違う」と声を上げている。
日本人人質を開放するための「モスクでの祈り」も報道されている。これは、宗教間対立ではない。「聖戦」ジハードでもない。

 身代金の支払いは、さらなる「誘拐」の資金源となり、世界中の被害を拡大するばかりだ。
いっさい身代金は入らないと犯人側が認識すれば、無意味な犯行は根絶する。
一概に、不法地帯に入って捕らわれたのは自己責任だと突き放すのも間違ってはいる。速やかな開放を願う。
戦争ジャーナリストの皆さんの「正義感、使命感」のおかげで、我々は紛争現場での市民の苦悩の現実を知ることが出来る。
現地で虐げられているクルド民族の中に、いたいけな若い年頃の女性だけで組織されている大規模で勇敢な「戦闘部隊」があることを知ったのも彼らの報道の賜物です。
彼らの捨て身の取材には、心からの敬意を表する。
ピューリッツァー賞を受賞したロバート・キャパの「ベトナム戦争写真」は、今も輝いている。

日経平均(前引け)17473.8+144.78
ブロメディ217+2、OTS430+1、キムラタン9、日本カーバイド224