日経平均19000円、平和国家

  2015.3.6(金曜)音楽家哲学詩人法社会学者てっちゃんの株式教室(中央兜町音楽出版社、1981年創業元東京経済企画室)

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 <衆議院予算委員会
私の日常は、電話を横に置いてPCの株価ボードを眺めながら、テレビを2台同時につけてニュース中心に2番組を常時見ている。サブPC画面も横にチラチラ。
国会中継」は、多くの皆さんも見ているだろうが、お笑い番組なんかよりもずっと面白い。私たちの日常、そのものずばりに関連することだからだ。
スマホ依存症について2日間取り上げたが、使いようによっては実に便利な「文明の利器」である。風邪薬も飲みすぎれば、自殺の道具となる。
つまらないゲーム(非生産性の最たるモノ)をやる時間を「国会中継」視聴に切り替えて欲しい。
今日の、民主党代表(元、町長さん)質問は実に歯切れがよくて、声を出して笑ってた視聴者が多いのではないだろうか。野党の皆さんも、実に良いことを言う。
「国会で、勝手にどんどん法律を作るものだから、善良な国民は不安で夜もオチオチ眠れない」(議場内爆笑)、そして憲法9条論議。
島根県海士町の成功例についてどう思うか」、地方創生担当大臣の答弁に続いたのが、地方創生担当の小泉政務官(自民党人気若手NO.1、いずれは総理との声がある)。
「実に模範的な行政の成功例で、町長の人柄にも感動しました」という「視察報告」(大臣も同趣旨)に、野党議員も破顔一笑「我が意を得たり」。
政権側も野党側もべた褒めの「島根県海士町」。だったら、どんどん「見習ったらどうか」。大都会から、若者がどんどんこの魅力的な島に移住している。

 人事院調査では、民間の「平均年収660万円」(従業員50人以上の企業対象)。
国税庁調査では、民間の「平均年収414万円」(従業員1人以上対象)。
国家公務員は毎年の給与定期昇給が99%の職員に及ぶ。上級官僚になるほど、最低でも「最高の2段階の評価どちらかの対象」となる。
ライオン宰相浜口雄幸内閣が断行した「公務員給与1割カット」については当欄でも何度も触れたが、海士町町長は給与5割カット、全職員給与3割カット。
その結果の「島の今の現状」に、町長も全職員も「胸を張って、誇らしく心から笑っている」。全島が「シアワセ」モードだ。
全国の公務員が自発的に給与カットを自主申告すれば、この日本国の「すべての財政危機」は一瞬にして「解決する」。100%、それは事実だ。
維新の党、民主党、野党の皆さんの言うことは正論である。安倍総理も「納得し、同感の意」を表明している。
仮に、ギリシャの「財政破綻」が日本のこととなれば・・。言うまでもない。

日経平均  18971.00+219.16
TOPIX  1540.84+ 17.12
売買高概算   21億2844万株
売買代金概算   2兆5530億円
時価総額   554兆2830億円
値上り銘柄数 1166  (昨年来)新高値 189
値下り銘柄数  549  (昨年来)新安値   3
変わらず    147
騰落レシオ(25日)126.68% +8.85
サイコロ(日経平均) 9勝3敗 ○○○○●○○○●●○○ 
カイリ率(日経平均) 25日線比+4.29%  75日線比+7.44%
為替  1ド ル120.10円ー0.31
     1ユーロ132.31円+0.08

 <日経平均19000円、平和国家>
全般相場は「超大型株相場」大活況だが、ともかく全体が「上昇」することは、個別株にもそれぞれいずれは「追い風」となる。
週明けはいよいよ「日経平均19000円」乗せになりそうだ。
15年前のIT相場の高値が20800円、一気にそこまで突っ走るには「エネルギー不足」だと「目先的には」私は考える。「休憩」も必要だ。
その理由としては、2月から急回復した「外人買い」だが、実はその実態はまだホンモノではない。
なぜかというと「ドルベース」での日経平均は、彼らにとってけっして「爆発高」とはなっていないからだ。つまり、「円安」が背景にある。
国際比較での「運用不調責任」を追及されるのが怖くて、東証に「お付き合い」してるだけの「及び腰投資姿勢」が彼らのホンネだ。
つまり、日本経済の快復、アベノミクスの成功に対して、外国人の多くはまだ懐疑的なのだ。
1月20日の、日本国債の0.195%も確かに異常だ。いつまで続くのか、低金利。ただ、バブルの崩壊とまでは私は考えない。

 もちろん、GPIFの運用枠拡大25%、日銀の巨額のETF買い、安倍政権にとって「株高」は生命線だから当面は「下値不安」は少ない。
ただ、「25%」枠の残りは、あと「1~3%」、今月中に「資金不足」となるのが確実だ。
衆議院選挙のときにも「自民党の意向」が作用して、「日経平均18030円ザラ場高値」(株高)が実現した。そして、選挙は大勝。
今回も、とりあえず「19000円達成」のアナウンス効果は「アベノミクス」にとって「絶大」なプラス効果となる。
今、ここからあんまりムリをする必要は「体制側」にとっても必要が無いのではないのだろうか。
あれこれ「株価材料」を持ち出してはいるが、中身が「官製相場」なのは誰もが承知していることなのだから。
一度、「つられて」市場に入り込んだ資金は、(手を抜いても)かんたんに逃げ出すものではない。
実に巧みな相場誘導、経済誘導だが「日本人みんながハッピー」になることを目標にしているのだから「許される」。
これは、前政権なら「100%やらない」。ばら撒きばかりで、日本経済は死んだままだ。
リスクをとらなければ前進しない。一か八か、私は安倍政権の「積極財政作戦」の応援団長を務めたい。

 「平和国家」が70年間継続したことを「当然」などと思ってはいけない。誇るべきことだが、まさに「奇跡」だったのだ。
確かに、70年間、紛争は無かった。だが、これからは、そうはいかない。
日米安保体制に守られ、「高度成長期」絶好調の経済によって巨額ODAと国連への巨額の負担金拠出が可能だった。
極論すれば、「総中流社会」の国内資金力があったから「平和」を買うことが出来た。
今、その「資金力」は、「海洋強国」を掲げアジア各国を(平和的と説明するが)「侵略すること」を公然と表明する全体主義国家の中国へ「移った」。
安倍政権が何を感じているか。
西表島に初めて設置される「陸上自衛隊」がその答えだ。

 優秀で頭のいい人たちが「平和国家」を守ることが理想だという。それはアタリマエのことだ。しかし、彼らは理想論、建前論、「空理空論」しか言わない。
仮に、日本の政治体制が変われば、彼らはまっさきに「意趣変え」をする「風見鶏」が多数だろうと私は思う。むろん、「信念」のある人は少なくは無い。
世渡りが上手な、きれいごとの人種を私は最も毛嫌いする。その本心は「保身」。三船敏郎演ずる「赤ヒゲ先生」が、私の描く人格者の理想像だ。
国民すべてが「兵士」、永世中立国のスイス、イスラエルも国民すべての「覚悟、愛国心」が違う。
女性も「戦闘」に参加するのは、今のクルド人「若い女性だけの戦闘部隊」と同じだ。彼女らは、命をかけて自国を守る決意だ。
「平和が理想だ」。しかし、相手が侵略するのなら「自衛戦争」は、日本国憲法が否定する要素ではない。
中国の国防予算は、いまや日本の3.5倍。公表されてるだけでコレだ。
「蒙古襲来」も、日本は国家一致団結して跳ね返した。愛国心は、我々の日常を守ることだ。

 基本的に、自由主義社会を構成するというのは「呉越同舟」の船に乗るということだ。
「すりあわせ」「バランス、リバランスのかみ合わせ」作業が欠かせない。それが国会だ。
私、松浦哲雄を、国会討論の場に送り込まなかったのは有権者の皆さんの大きな「失態」だったと考えている(負け惜しみの夢想家の大言壮語)。
今日の「マッサン」は、「赤紙」で「召集」されて「出征」していく家族の場面だった。
こんな悲しい場面が再び日本に訪れないことを願う。しかし、私は卑怯な「平和主義者」にはなりたくはない。

 話は、「本題」に戻るが、東証での今後の流れは、「達成感」を受けて、出遅れ株狙いが顕著となるだろう。
少ない資金でも運用可能な銘柄ということになると、今は大型株相場の陰でまったく「閑散」としている東証マザーズ新興市場が視野に入ってくる。
たとえば、先日、塩野義製薬との業務提携合意を発表したOTSが、こんな安い株価で放置されてるのも不自然な話だと思う。今日は429+22。
ここのところ、長く相場のなかった低位小型株がある日いきなり「突発高」となる事例が多い。今日は、さが美116+22。
要するに、大型株相場の「回転」に、目先的には「限界」が見えてきたということだろう。